俺っちがおすすめするブランド3選！

私は服が大好きです。そんな私がglowsにお越しになった皆様におすすめするブランドを3つご紹介します。glowsとのアイテムと組み合わせても良いと思います。

MOMENTEL

MOMENTELの魅力は、ただ「服を着る」ことを超えた、“感情と空気をまとう体験”にあります。ブランドの持つ最大の特徴は、どこか儚く、でも確かに尖っている独自の世界観。シンプルでミニマルな構成の中に、緻密なシルエット設計と空気を含むような素材感が息づき、日常と非日常のあいだをふわりと行き来するような服づくりがなされています。
特に魅力的なのは、着たときに生まれる“余白”や“静けさ”の美しさ。それは無機質とは違い、人の感情や物語が入り込むスペースとしての余白であり、服を通して「誰かになれる」のではなく、「自分の輪郭が浮かび上がる」ような不思議な体験をもたらしてくれます。
また、モードともストリートともつかない絶妙なラインを歩むデザイン性も秀逸。ハリと柔らかさを併せ持つ生地、ドレープの美しさ、ジェンダーを感じさせないニュートラルなフォルム。全体としては洗練されていながらも、どこか不完全さや“人間らしさ”がにじむ、そんなバランス感覚がある。
そして何より、ブランドが掲げる「今、この瞬間（moment）」を大切にする哲学が、服づくりにも現れている。流行や大量消費に流されるのではなく、今ここに生きる個人の感情や存在に寄り添う服。それこそが、MOMENTELが生み出すプロダクトが「ファッション」でありながら、「詩」や「アート」のように感じられる理由なのです。

heaven by marc jacobs

Heaven by Marc Jacobsの魅力は、90年代のグランジ、ユースカルチャー、Y2K的な甘さと毒っ気を絶妙にミックスした、ノスタルジックでエッジィな世界観にあります。Marc Jacobs本体のハイブランドとしての重厚さとは異なり、Heavenはもっとストリート寄りで遊び心に満ちたライン。Z世代に向けたサブブランドとして2020年にスタートして以来、音楽・アート・サブカルチャーを巻き込みながら急速にカルチャーアイコン化しています。
特に魅力的なのは、どこか不穏でアンバランスなかわいさ。ベビーピンクやチェック柄、レースといったガーリーな要素に、スカルやダークなグラフィック、アナーキーな要素を組み合わせて、“甘いだけじゃない”独自のスタイルを確立。かわいいけど不良っぽい、ゆめかわだけど不健康、天使だけど地獄の住人みたいな、“矛盾を肯定するファッション”が、感性の鋭い若者たちに刺さっています。
また、モデルやコラボレーションに選ばれるアーティストやクリエイターも感度が高く、A24、Euphoria、Hole、Bladeeなど、現代のインターネットカルチャー〜オルタナ界隈との共鳴がブランドの空気感を支えています。
Heavenは単なる「若者向けの服」ではなく、ティーンエイジャーの内面や孤独、衝動、反抗心すらファッションで表現するアートプロジェクトのような存在。だからこそ、共感する人には圧倒的にハマる、“ただの服以上”のブランドです。

Cyber Dog

Cyberdog（サイバードッグ）**の魅力は、未来感・クラブカルチャー・サイバーパンクを全身で体現する、唯一無二のトランス次元ストリートファッションにあります。1994年にロンドン・カムデンタウンで誕生したこのブランドは、単なるファッションブランドではなく、レイヴ文化とテクノの精神を宿したサブカルの聖地的存在。ネオンカラー、蛍光プリント、PVC素材、LED内蔵アイテムなど、視覚的に圧倒的なインパクトを持ちつつ、それでいて「服が主役ではなく、“あなた”が主役」と語りかけてくるような、自由な服作りが根底にあります。Cyberdogのプロダクトは、単に奇抜なデザインにとどまらず、音楽・未来・非現実といったコンセプトに貫かれています。服は“着るためのガジェット”のようでもあり、そこには「クラブで光るため」「暗闇で存在感を放つため」という、明確な目的性がある。それゆえ、クラブキッズ、レイヴァー、VJ、サイバーファッション愛好者にとっては、自分を拡張するためのツールでもあるのです。また、性別や体型を超越するデザインが多く、ジェンダーレスでボディポジティブなアプローチも魅力の一つ。店内やオンラインの演出も徹底されており、Cyberdogそのものが一つのテーマパーク、または“異世界の入口”のように機能しています。現実逃避でも、自己表現でもない。Cyberdogは「異世界で本当の自分になるための装備」。その大胆な精神とビジュアルが、20年以上にわたり世界中のアンダーグラウンドな魂を惹きつけ続けているのです。